「求人を出しても、応募がほとんどない」
こんな悩みを聞かない日は、ほとんどありません。
ですが、そんな悩みを抱えている会社の多くは、正しい解決策を知りません。
なぜなら、応募者側の気持ちになって、応募者側の視点で解決策を探ろうとはしないからです。
まずは応募者が何を望んでいるかを知らなければ、何も解決できません。
応募者の気持ちを知るための参考になるものの一つが、公益財団法人 日本生産性本部/一般社団法人 日本経済青年協議会の新入社員の「働くことの意識」調査結果です。
この調査の中で、学生が就職活動をするときに、「会社を選ぶときに、もっとも重視した要因」という統計があるのです。
そして、その統計がこちらです。
(グラフはクリックすると拡大表示されます)
上位はこのようになっています。
「自分の能力、個性が生かせるから」
「仕事がおもしろいから」
「技術が覚えられるから」
会社側が重要だと考えている「給料」は、9位でわずか2.3%です。
今の若者は、給料より自分の能力を生かせる職場、自己成長ができる職場を求めています。
これは、若者だけではなく幅広い年齢層にも言えることで、ある調査では働き甲斐を感じる要素として、「自分の成長」という回答が1位でした。
実際に、私がクライアントの社員と話をした印象も全く同じです。
意外かもしれませんが、はっきりと数値として出ていますし、私の実際の聞き取りでも同様の印象なのでこれが現実なのです。
求人を出す際に、会社は給料の相場ばかりを気にしますが、それではいつまでたっても改善にはつながることはありません。
もちろん、安すぎる給料では不満が出ますが、そうでないのならもっと他の点に目を向けて改善を行っていくことをおすすめします。
社員が、自分の成長を実感できる職場になるよう、ひとつずつ改善してきましょう。