先日、新しい会社に再就職しました。
事務員さんから提出物一覧をもらったのですが、その提出物の中に「前職の離職票」がありました。
再就職先に、前職の離職票を提出しないといけないのでしょうか?
基本的に、再就職先で雇用保険の手続きのために確認が必要なのは「雇用保険被保険者番号」と「マイナンバー」です。
そのため、前職の雇用保険被保険者証などの「雇用保険被保険者番号」が確認できる書類でことたりるため、原則として離職票を提出する必要はありません。
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そもそも離職票は、ハローワークで失業認定を受けて、失業期間中に基本手当(一般的に言われる失業手当)などの受給確認のために使用します。
そのため、再就職した際には、既に離職票をハローワークに提出していて手元に無いということもあります。
雇用保険の資格取得手続には、雇用保険被保険者番号が分かれば良い
当事務所の業務でも、今回の質問のように「再就職先で離職票を提出するように言われたので、離職票の発行手続きをお願いします」と言われることがあります。
なぜそんな必要があるの?といつも疑問に感じています。
確かに、再就職先では雇用保険の資格取得手続を行います。
その手続で、雇用保険被保険者番号が必要になります。
という事は、質問者さんの就職先では、離職票で雇用保険被保険者番号を確認したいのかもしれません。
しかし、確認書類は離職票である必要はありません。
「前職の雇用保険被保険者証」であったり、「過去の就職先での雇用保険被保険者証」でもかまわないのです。
また、雇用保険被保険者証を失くしていて、雇用保険被保険者番号が分からない場合は、今までの職歴からハローワークで検索してもらえます。
しかも、この処理は本人がハローワークへ行く必要は無く、会社が雇用保険の資格取得手続きを行う際に、職歴を明示して確認してもらうことができます。
そのため、再就職先に離職票を提出する必要は無いはずです。
なぜ必要なのか確認してみては?
上記のように、離職票を提出する必要はありません。
事務員さんは、会社のマニュアル通りに提出を求めているだけで、実際はその必要はないかもしれません。
そのため、まずは会社に対してなぜ離職票が必要なのか、そして雇用保険被保険者番号が確認できれば良いのでは?と確認してみてください。
おそらくは、それで解決すると思われます。
でも、もしかすると?
離職票には、前職の退職理由が記載されているので、もしかすると面接時に退職理由を偽ってないかを確認したいという可能性もあるかな?とも思っています。
離職票には退職理由が書いてあるからです。
でも、それなら前職の退職証明書を提出してもらえば良いだけです。
雇用保険被保険者番号を確認する以外に理由があるとすれば、ホント何のために提出させようとしているのか個人的にも気になるところです。