残業が多い人への評価を間違っていませんか?
多くの会社が間違いを起こし、優秀な人材を失っています。
実際にはいろんな間違いがありますが、今回は一例をご紹介します。
一番多いのは、事業主や管理者が次のようなことを言うパターンです。
「○○さんは、いつも遅くまで残って頑張っている」
「○○さんは、定時になったらすぐに帰ってしまう」
私は、いろんな会社でこの言葉を聞いてきました。
こういうことを言っちゃう会社は、こういう風に考えているということです。
「残業している=頑張っている(エライ!)」
「残業せずに帰る=頑張っていない(けしからん!)」
いまだに、こういう会社が多いのに驚きです。
この考え方についてどう感じますか??
少なくとも私は間違っていると感じます。
「残業している」という事実だけをとらえて、それを「頑張っている」と評価するのは非常に危険です。
その人は本当に頑張っているのでしょうか?
よくよく見ると、こんなことはありませんか?
- 単に仕事が遅くて定時で終わらないだけ
- 仕事のやり方を工夫することができず仕事が遅いだけ
- 残業代を稼ぎたくて、ゆっくり仕事をしているだけ
- 単に頑張っているアピールをしているだけ
私は実際に、このような人をたくさん見てきました。
このような人達は、評価されるべきでなく、会社にとっては不要な人達です。
そんな人たちを「頑張っている」と評価するなんて、あまりにも馬鹿げたことです。
反対に、残業しないで帰る人をよくよく見てください。
- 他の人より仕事が速くて定時に仕事が終わっている
- 常に仕事のやり方を工夫している
- 残業代稼ぎなどという考えを持っていない
- 頑張っているアピールなどということをしない
実は、こういった人たちが会社を支えているわけで、実際に評価されるべきです。
それを、分かっていない事業主や管理者が、残業している人を頑張っていると評価してしまうとどうなるかというと。
優秀な人材は、現状がアホらしくなって会社を辞めます。
そして、残業する人たちだけが会社に残ります。
生産性は落ちるばかりで、上がることはありません。
この先、会社がどうなるかなんて、説明するまでもないですね。
それにしても、このような会社が多いのが本当に残念です。
社員のためにも会社のためにも、正しい「人事考課・人事評価」を行っていただきたいと思います。
業種や職種によって異なりますが、基本的にこれが正しい考え方だと思います。
これが正しい考え方
・残業している≠頑張っている
・残業している=効率が悪い(無駄が多い)
・残業している=業務改善する点がある(無駄が多い)